弊社では、EnOceanを活用した各種システムを設計・製造・販売しております。
リモコンのような無線通信機器は通常、電池が必需品。しかしEnOceanを使えば、スイッチを押す動作で生じる微弱な電力でも無線発信が可能になり、リモコンが電池不要になります。
EnOceanの機器は、そのような微弱電力で動作するのが特徴。太陽光はもちろん、室内照明さえエネルギー源とすることもできます。小さなエネルギーを効率的に発電・活用するので、「エネルギー・ハーベスティング」とも称されます。
発信側装置は、スイッチ、温度センサ、湿度センサなど多岐にわたりますので、受信装置やゲートウェイ装置と連携させることで、離れた場所から様々な情報を取得したり機器制御することができるのも、大きな特徴です。
これにより、活用できるシチュエーションが多彩に。例えば、ビニールハウスのあちこちに設置した温度センサーを取り付けることができるので、窓の開閉や冷暖房機器を自動コントロールすることができます。また、大切な文化財に傷をつけることなくリモコンを取り付けた寺院も実際にあります。
更に電池交換が不要になることにより、リモコンやセンサーを多数取り付けたとしても、メンテナンスの手間がかかりません。
弊社では、EnOceanの技術・モジュールを利用して様々なシステムを提供致します。
例えば「異常通報システム」は、事業所構内に複数のスイッチを配備し、異常事態をすぐに監視センターへ伝えるシステムです。電池切れ・配線切れなどのリスクが無く、より確実に異常事態を把握できますので、駅のホーム、病院、銀行といったミッション・クリティカル性の高い場所では、特に強みを発揮します。
また、温湿度センサを用いた「設備管理システム」は、温度や湿度を定期的に計測して記録。サーバなどの重要機器室、冷蔵室・冷凍室、農業用ハウスなど、常時人が入らない場所や人が入りづらい場所に温湿度センサを配備し、データを記録し続けるとともに、急激に値が変化した時にアラームを出すことも可能です。
微弱電力で無線通信できるEnOcean対応のセンサは、取り付け時の制約が少ないため、より多数の場所に取り付けることができます。例えば、装置類が置いてある室内だけにとどまらず、装置の内部にさえ取り付けることもできます。